“蝿帽子峠”の読み方と例文
読み方割合
はえぼうしとうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
師走しわすの四日か五日ごろにはすでに美濃と越前の国境くにざかいにあたる蝿帽子峠はえぼうしとうげの険路を越えて行ったという。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
順序もなく降蔵が語り出したところによると、美濃みのから越前えちぜんへ越えるいくつかの難場のうち、最も浪士一行の困難をきわめたのは国境の蝿帽子峠はえぼうしとうげへかかった時であったという。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)