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虚々
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うかうか
ふりがな文庫
“
虚々
(
うかうか
)” の例文
聴水は
虚々
(
うかうか
)
と、わが
棲
(
す
)
へ帰ることも忘れて、次第に
麓
(
ふもと
)
の
方
(
かた
)
へ来りつ、
只
(
と
)
ある切株に腰うちかけて、
霎時
(
しばし
)
月を眺めしが。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
虚々
(
うかうか
)
とおのれも里の
方
(
かた
)
へ
呻吟
(
さまよ
)
ひ出でて、或る人家の
傍
(
かたわら
)
を
過
(
よぎ
)
りしに。ふと聞けば、垣の
中
(
うち
)
にて
怪
(
あやし
)
き
呻
(
うめ
)
き声す。耳傾けて立聞けば、
何処
(
どこ
)
やらん黄金丸の
声音
(
こわね
)
に似たるに。今は少しも
逡巡
(
ためら
)
はず。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
虚
常用漢字
中学
部首:⾌
11画
々
3画
“虚々”で始まる語句
虚々実々