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虎狼
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こらう
ふりがな文庫
“
虎狼
(
こらう
)” の例文
お絹が父親の命に代る爲に、自分から進んで
虎狼
(
こらう
)
の
顎
(
あぎと
)
へ飛込んだと解ると、一色道庵は危險に對してすつかり盲目になつて了つたのです。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これが
報
(
むくい
)
を
一一三
虎狼
(
こらう
)
の心に
障化
(
しやうげ
)
して、
信頼
(
のぶより
)
が
隠謀
(
いんぼう
)
にかたらはせしかば、
一一四
地祇
(
くにつがみ
)
に
逆
(
さか
)
ふ罪、
武
(
ぶ
)
に
賢
(
さと
)
からぬ
清盛
(
きよもり
)
に
逐
(
お
)
ひ
討
(
う
)
たる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一たび
離
(
わか
)
れまゐらせて後、
一〇二
たのむの秋より
前
(
さき
)
に恐ろしき世の中となりて、里人は皆家を捨てて海に
漂
(
ただよ
)
ひ山に
隠
(
こも
)
れば、
適
(
たまたま
)
に残りたる人は、多く
一〇三
虎狼
(
こらう
)
の心ありて
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
一時兩國の水茶屋で、
鐵火者
(
てつくわもの
)
で鳴らしたお篠が、妹のお秋を
虎狼
(
こらう
)
の
腭
(
あぎと
)
から救ひ出したさに、ガラツ八の十手のチラチラまで借りようと言ふのは、全く並々ならぬ危險を感じたからのことでせう。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
虎
常用漢字
中学
部首:⾌
8画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
“虎狼”で始まる語句
虎狼鴟梟