虎狼こらう)” の例文
お絹が父親の命に代る爲に、自分から進んで虎狼こらうあぎとへ飛込んだと解ると、一色道庵は危險に對してすつかり盲目になつて了つたのです。
これがむくい一一三虎狼こらうの心に障化しやうげして、信頼のぶより隠謀いんぼうにかたらはせしかば、一一四地祇くにつがみさかふ罪、さとからぬ清盛きよもりたる。
一たびわかれまゐらせて後、一〇二たのむの秋よりさきに恐ろしき世の中となりて、里人は皆家を捨てて海にただよひ山にこもれば、たまたまに残りたる人は、多く一〇三虎狼こらうの心ありて
一時兩國の水茶屋で、鐵火者てつくわもので鳴らしたお篠が、妹のお秋を虎狼こらうあぎとから救ひ出したさに、ガラツ八の十手のチラチラまで借りようと言ふのは、全く並々ならぬ危險を感じたからのことでせう。