“藤枝宿”の読み方と例文
読み方割合
ふぢえだじゆく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しはなれしをか小松こまつの根がたを犬のほりし跡よりあらはれ出たるが其者は藤枝宿ふぢえだじゆく馬丁うまかた松五郎と申者の由是亦同村の者ども申立たり然すれば九郎兵衞親子おやこ奸計かんけいにて右の死骸しがいへ惣内夫婦の衣類いるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
罪におとさんと致せしものと思はる然すれば其方の女房のかたきは是に居る九郎兵衞なるぞと云るゝに九郎兵衞は思はずハツと云て顏色がんしよく變りたり大岡殿是にかまはれずコリヤ藤枝宿ふぢえだじゆく問屋とひや儀左衞門并に馬士まご權兵衞馬持八藏と呼れコレ八藏其方召使松五郎と申馬士の首は下伊呂村の岡にありて死骸は見えざる趣きを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)