藤井ふじい)” の例文
これこそストランド「中国飯店めしや藤井ふじい米治よねじ氏大奮闘——の紙上披露である。すき焼開始並びに神秘的な豚鍋よ、永久にBANZAI!
藤井ふじいと云う弁護士は、老酒ラオチュさかずきしてから、大仰おおぎょうに一同の顔を見まわした。円卓テエブルのまわりを囲んでいるのは同じ学校の寄宿舎にいた、我々六人の中年者ちゅうねんものである。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
中央の白髪交じりの頭が藤井ふじい署長、署長の右に禿げた頭を金縁眼鏡と頬髯ほおひげとで締めくくってゆったりと腰かけているのが、法医学者として名高いT大学医学部教授片田かただ博士である。
愚人の毒 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
かわりに町から、わかい、ロイド眼鏡めがねをかけた、かみの長い藤井ふじい先生がこられた。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)