“藁本”の読み方と例文
読み方割合
こうほん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば岩崎文庫所蔵の未刊藁本こうほん『禽鏡』の(本文は失明以前の筆写であっても)失明の翌年の天保五年秋と明記した自筆の識語を見ても解る。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
就中なかんずく読書五十年の如きは、ただに計画として存在するのみではない、その藁本こうほんが既にたいを成している。これは一種のビブリオグラフィイで、保さんの博渉の一面をうかがうに足るものである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)