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薬湯
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くすりゆ
ふりがな文庫
“
薬湯
(
くすりゆ
)” の例文
旧字:
藥湯
何でも
薬湯
(
くすりゆ
)
とか号するのだそうで、
石灰
(
いしばい
)
を溶かし込んだような色に濁っている。もっともただ濁っているのではない。
膏
(
あぶら
)
ぎって、重た
気
(
げ
)
に濁っている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自分の家でタイル張りの浴室にばかり這入りつけているせいか穴蔵へでも入れられたようで、その上
丁子
(
ちょうじ
)
を
煎
(
せん
)
じてあるのが、
垢
(
あか
)
だらけに濁った
薬湯
(
くすりゆ
)
のような連想を起させるのである。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
薬湯
(
くすりゆ
)
に連れて行くにもあまり見苦しいので家人も
億劫
(
おっくう
)
がっていたところ、西岡という若い未亡人が来て、自分の
遣
(
や
)
らせている塩湯はどうだろうと
勧
(
すす
)
めてくれた。家人のためには渡りに船であった。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
“薬湯”の意味
《名詞》
薬草を煎じて出た湯。湯薬。
薬品、薬草を入れた湯船の湯。
(出典:Wiktionary)
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“薬湯”で始まる語句
薬湯代