“薬液”の読み方と例文
旧字:藥液
読み方割合
やくえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金属Qがはいっているという脳髄は、ビーカーの中で、沸々ふつふつ沸騰ふっとうする茶褐色の薬液やくえきの中で煮られてまっくろにしていく。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
メリーは注射針を刺された瞬間、「キャン。」と一声悲鳴をあげたが、あとは薬液やくえきを注入しおわるまでじっとしていた。獣医は注射をした跡をアルコールをしめした綿でかるく摩擦まさつした。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
小さいはこを開いて、アンプルを取ってくびれたところを切ると、医者は注射器の針を入れて器用に薬液やくえきを移しました。そして兄の背中へズブリと針をさしとおしました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)