薫化くんか)” の例文
痩我慢をして実は堂々たるものの如くよそおって人の前にもこれを吹聴ふいちょうしたのである。感激的教育概念にとらわれたる薫化くんかがこういう不正直な痩我慢的な人間を作り出したのである。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そういう一箇の人格が他を薫化くんかすることは、後世千年、二千年にも及ぶであろう。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)