薄光うすひか)” の例文
曇天どんてんにこぞった若葉のこずえ、その向うに続いた鼠色の校舎、そのまた向うに薄光うすひかった入江、——何もかもどこか汗ばんだ、ものい静かさに沈んでいる。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)