蔦蔓つたかづら)” の例文
また空家あきやが沢山ありました。玄関から高い窓にまで蔦蔓つたかづらが登つて、門の石柱の上では焼物の唐獅子が番をしてゐました。
文化村を襲つた子ども (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
と一杯すくい上げてこぼれない様に、たいらに柄杓のくわえて蔦蔓つたかづらすがり、松柏の根方を足掛りにして、揺れても澪れない様にして段々登って来る処を
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)