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蔦蔓
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つたかずら
ふりがな文庫
“
蔦蔓
(
つたかずら
)” の例文
家は旧式赤
煉瓦
(
れんが
)
造りの天井の高い平屋建で、狭い
門口
(
かどぐち
)
や縦長い窓口には
蔦蔓
(
つたかずら
)
が一面にまつわり附いていた。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一本のうごきが
蔦蔓
(
つたかずら
)
につたわって、やがて数百の幹がざわめくところは、くらい海底の真昆布の林のようである。四人とも、それには幻を見るような気持だった。
人外魔境:01 有尾人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
蔦蔓
(
つたかずら
)
も葉の裏を見上げるように
這懸
(
はいかか
)
る。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
警戒のないのを見定めてから
蔦蔓
(
つたかずら
)
の一パイに茂り絡んだ煉瓦塀をヒラリと飛越えた。
女坑主
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
他の草木の根を
覆
(
くつが
)
えし、枝葉を枯らして自分のこやしにして
終
(
しま
)
う一方、巻付いて来る
蔦蔓
(
つたかずら
)
から、皮肉に食い込んで来る寄生植物までも引き受けて、共々に盛んに芽を吹き、枝を延ばし、花を咲かせ
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
蔦
漢検準1級
部首:⾋
14画
蔓
漢検準1級
部首:⾋
14画
“蔦”で始まる語句
蔦
蔦葛
蔦屋
蔦蘿
蔦紅葉
蔦王
蔦家
蔦之助
蔦衣
蔦座