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葭簾張
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よしずば
ふりがな文庫
“
葭簾張
(
よしずば
)” の例文
一通りの話がすんだもんだから、小池さんに
一寸
(
ちよつと
)
外へ出て
貰
(
もら
)
つて、駅前の
葭簾張
(
よしずば
)
りの下のベンチで、よく/\懇談をした筈だ。
椎の若葉
(新字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
葭簾張
(
よしずば
)
りのスキ間から楽屋が丸見えだもんですから、道庵が
覘
(
のぞ
)
き込むというと、そこで在郷の役者連が衣裳、かつらの真最中で、それをお師匠番が周旋する、
床山
(
とこやま
)
がかけ廻る
大菩薩峠:35 胆吹の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
夜っぴて
商
(
あきな
)
いをして居るか、宵だけで仕舞って帰るにしても、
葭簾張
(
よしずば
)
りの見通しだ。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼は海へ張り出した
葭簾張
(
よしずば
)
りの茶屋の手すりにいつまでも海を眺めつづけた。海は白じろと
赫
(
かがや
)
いた帆かけ船を
何艘
(
なんそう
)
も浮かべている。長い煙を空へ引いた二本マストの汽船も浮かべている。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
葭
漢検1級
部首:⾋
12画
簾
漢検準1級
部首:⽵
19画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“葭簾”で始まる語句
葭簾
葭簾囲