“葛粉”の読み方と例文
読み方割合
くずこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし葛も国栖も吉野の名物である葛粉くずこの生産地と云う訳ではない。葛は知らないが、国栖の方では、村人の多くが紙を作って生活している。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それの葛粉くずこやら薬などを、街で買求めて来たいので……いまも、家内の枕もとへも、わけを話してやりましたら、安心して、うなずいておりました。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いま帰ったよ。……さぞ心細かったであろう。嬰児ややはあれきり眼をさまさなかったか。……待て待て、さっそく、葛粉くずこ湯掻ゆがいてやるからの」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)