“萬斛”の読み方と例文
新字:万斛
読み方割合
ばんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千年流れて盡きず、六月地とこしへに寒しといふ詩の句の通り、人をして萬斛ばんこくの凉味に夏を忘れしめ、飛沫餘煙翠嵐を卷いて、松桂千枝萬枝うるほひ、龍姿雷聲白雲を起して
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その暁にこそ、彼女は此の老人に向って無限の感謝と萬斛ばんこくの涙をそゝぐであろう。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)