ひる)” の例文
苦しめて興の多いことにも変りはないのだから、神尾は一層の惨忍なる好奇を振い起して、お銀様に槍を突掛け突掛けて、更にひるむ色がありません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
組ませないで突くという策戦がよく成功して、大勢の命知らずをひるませていることも前の通りであります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)