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菊亭晴季
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きくていはるすえ
またこの両三日中の訪問者には、京都の名だたる
貴紳を
網羅しているといってよい。
菊亭晴季を始め、徳大寺、
飛鳥井、
鷹司の諸卿。
にわかに取りいそいで、三人の
僧はそこから、
網代笠をかぶり、
菊亭晴季に見おくられて、
泉殿から
池の
橋をわたってきた。
妖婆の吹き針に目をつぶされて、なにかたまろう、
菊亭晴季はウームとそこへ気をうしなってしまった。
べつに一学に
托せられてきた
菊亭晴季の
書状からさきに
黙読した。