菊亭晴季きくていはるすえ)” の例文
またこの両三日中の訪問者には、京都の名だたる貴紳きしん網羅もうらしているといってよい。菊亭晴季きくていはるすえを始め、徳大寺、飛鳥井あすかい鷹司たかつかさの諸卿。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にわかに取りいそいで、三人のそうはそこから、網代笠あじろがさをかぶり、菊亭晴季きくていはるすえに見おくられて、泉殿いずみどのからいけはしをわたってきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妖婆ようばの吹き針に目をつぶされて、なにかたまろう、菊亭晴季きくていはるすえはウームとそこへ気をうしなってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
べつに一学にたくせられてきた菊亭晴季きくていはるすえ書状しょじょうからさきに黙読もくどくした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)