茶碗蒸ちゃわんむし)” の例文
着物を脱ぎ換えてぜんに向かうと、膳の上に、茶碗蒸ちゃわんむしといっしょに手紙が一本載せてある。その上封うわふうを見たとき、三四郎はすぐ母から来たものだと悟った。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
手軽にすると玉子の黄身四つへ大匙三杯の砂糖と一合の牛乳とを混ぜて御飯を大匙二杯加えてよく混ぜて茶碗蒸ちゃわんむしの茶碗へ入れてふたをして湯煎ゆせんに致します。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
んなよく掻き混ぜてボイル型があればバターを一面に敷いて入れますしなければ茶碗蒸ちゃわんむしの茶碗でもようございますから弱い火で玉子への立たないように四十分間湯煎ゆせんに致します。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
大匙二杯と少しずつ混ぜながら入れてはしでよくまわしてドロドロにしたものを茶碗蒸ちゃわんむしの茶碗なら上等ですしあるいは御飯の茶碗へ入れてかぶさるほどの皿をふたにしてもようございます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)