芳声はうせい)” の例文
人々何ぞ直ちに自己の胸臆を叙して思ひのまゝを言はざる、去れど人ありておもひまゝを書かんとして筆をれば、筆忽ち禿とくし、紙をぶれば紙忽ち縮む、芳声はうせい嘉誉かよの手につばして得らるべきを知りながら
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)