“花郷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわきやう50.0%
かきやう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其下に去月仙台にて湖畔、花郷くわきやう二兄と共に写し来れる一葉の小照こでらしを立てかけたり。本が有りさうで無いのは君の室なりと誰やら友の云へる事ありし。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
尻上りのそこの語もきゝなれては、さまでに耳に悪しからず、晩翠ばんすゐ湖畔こはん花郷くわきやう臥城ぐわじやうなど、親しうする友達の情にほだされて、つひうか/\と十日許りを旅館に打ち過ごしたり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それから急に思出して、自分と藻外と三人鼎足的ていそくてき関係のあつた花郷かきやうを訪ねて見やうと、少しく足を早めた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)