花筒かとう)” の例文
があり、子房の上は花筒かとうとなり、この花筒の末端まったんに白色の六花蓋片かがいへん平開へいかいし、花としての姿を見せよいを放っている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
花下かかに五れつせる緑萼りょくがくがあり、花冠かかん高盆形こうぼんけいで下は花筒かとうとなり、平開へいかいせる花面かめんは五へんに分かれ、各片のいただきは二れつしていて、その状すこぶるサクラの花に彷彿ほうふつしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
花の直径はおよそ二センチメートルばかりで、花色は紅紫色こうししょくであるが、たまに白花のものに出逢であう。花筒かとう内には五雄蕊ゆうずいと一雌蕊しずいとがあって、雌蕊のもとに一子房しぼうがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)