良乗殿りょうじょうどの)” の例文
かつはまた百両の金の隠し場所にもこまり候故、そのまゝ引返し、とぼ/\と大門だいもんのあたりまでまいり候処、突然うしろより、モシ良乗殿りょうじょうどの、早朝より何処いずこへおでかと、声掛けられ、びっくり致し振返れば
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)