舵輪だりん)” の例文
辻ヶ谷君は、その器械の横についている小さい汽船の舵輪だりんのようなものにとりついて両手を器用にうごかし、からんからんと輪をまわした。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
テーブルの上には古代戦艦の模型、壁には舵輪だりんの装飾、額の中はあらゆる時代の船の絵と写真、ヨット遊びやバハマ湾の魚釣りの楽しい記憶がよみがえった。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
停年になったが、幸山さんは船からおりることを拒絶し、そのまま五年も舵輪だりんを放さなかった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そういって博士は、制御台のパネルについている一つのスイッチを入れ、それから舵輪だりんのような形のハンドルを握って、ぐるぐると廻しはじめた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
停年になったが、幸山さんは船からおりることを拒絶し、そのまま五年も舵輪だりんを放さなかった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
艇長さんの青木学士は、こんどはかじをうごかす舵輪だりんにとりついて、かおを赤くしています。
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)