“舵板”の読み方と例文
読み方割合
ラダー100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船底の重心板センター・ボードは粘土質の海底に接触し、舵板ラダーの蝶番には長海松ながみるが少しばかり絡みつき、そして舷側ふなべりの吃水線には、一様に薄穢い泡が附着します。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
舵は浮嚢うきぶくろを縛りつけたロープで左寄り十度程の処へ固定され、緑色の海草が、舵板ラダーの蝶番へ少しばかり絡みついていた。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「そしてその海底には、ほら、その舵板ラダーの蝶番に喰っ附いている海草が、それは長海松ながみると云うんだが、そいつが、一面に繁茂しているに違いない。その種の海草は、水際の浅いところに多く繁殖するからね」
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)