“自室”の読み方と例文
読み方割合
へや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見送っていた法外先生と千浪は、ほっと溜息を残してしょんぼりと、うながし合って梯子段を、二階の自室へやへ帰って行こうとしている。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
平常ふだんから邪険な、変った人でございますので、逆らわないに限ると思いまして、心ならずもそのまま自室へやへ下って、先にやすんだのでございます……それが、もう今朝は、こんなことになりまして……
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
いつものように、吉良の就寝を見て、自室へやへ引きとろうとしていた糸重だった。軽くあらそった衣紋の崩れをなおして、夜着の裾のほうに、遠くすわっていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)