腕節うでぶし)” の例文
ルパンはこの時にとばかり拳骨を堅めてちょうど斧で打殴る様に敵の腕節うでぶしを発止と突き上げた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
立てた、もとの新徴組の返り新参もある、諸国から腕節うでぶしの利く奴も集まる、壬生みぶの南部屋敷に本営を置いて、芹沢鴨と近藤勇を隊長に、土方歳三と、新見錦山と南敬助とが副将じゃ
婉曲えんきょくとしおらしさとを欠いた女の態度に、男の顔をつぶされたと云って、川西がぷりぷりして二階へあがって行ってから、お島は腕節うでぶしの痛みをおさえながら、勝矜かちほこったものの荒い不安を感じた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)