脱胎だったい)” の例文
浮世三分五厘、本来無一物の洒々落々しゃしゃらくらくを到る処に脱胎だったい、現前しつつ、文字通りに行きなりバッタリの一生を終った絶学、無方の快道人であった。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
余が議論の原理は、泰西たいせい諸学士の思想より脱胎だったいし来たるもの少なからずといえども、これを事実に適用して演繹えんえきするに至りては余まったくその責めに任ぜざるべからず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)