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胎養
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たいよう
ふりがな文庫
“
胎養
(
たいよう
)” の例文
そこには、久米一が、一世一代の製作、
増長天王
(
ぞうちょうてんのう
)
が彼奴の
命
(
いのち
)
を吹ッ込まれて、世に生れ出ようとする
火炉
(
かろ
)
の
胎養
(
たいよう
)
をうけているのだ。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女の血潮の中に
胎養
(
たいよう
)
されつつある肉塊は、そのとたんに、まだ母体のうえに変化という程な
相
(
すがた
)
も持たないのに、どこかで、悲鳴を揚げているようだった。
御鷹
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真如
(
しんにょ
)
を映すものは、真如である。——妻のまごころは、
胎養
(
たいよう
)
のうちに、十八公麿の心をつちかっていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また、おん名は、母
御前
(
ごぜん
)
の君が、
胎養
(
たいよう
)
のうちに、五葉の松を夢見られたというので、
十八公麿
(
まつまろ
)
君と名づけられたということ。また、十二ヵ月も、御胎内にあったということ。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
胎
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
“胎”で始まる語句
胎
胎内
胎児
胎兒
胎動
胎内潜
胎生
胎子
胎土
胎毒