聞分ききわく)” の例文
おあとから行まする、恋しき君、さることばをば次第なく並べて、身は此処ここに心はもぬけのからに成りたれば、人の言へるは聞分ききわくるよしも無く、楽しげに笑ふは無心の昔しを夢みてなるべく
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)