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もうろく
ふりがな文庫
“
老耄
(
もうろく
)” の例文
「
私
(
わし
)
も自分の死期の解らぬまでには
老耄
(
もうろく
)
せん、とても長くはあるまいと思う、
其処
(
そこ
)
で実は少し折入って
貴公
(
おまえ
)
と相談したいことがあるのじゃ」
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
離れの隠居部屋に居る父親の専左衛門は、六十を越した老人で、何を聞いても
応答
(
うけこたえ
)
の出来ないほど
老耄
(
もうろく
)
しておりました。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「まあまあそんな事おっしゃらずに……こんな
老耄
(
もうろく
)
した私一人をたとえお助けなすったってこの
確
(
しっか
)
りした屋台骨へなんの穴なんか開きますものか……」
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
主人「お前までが然ういう
老耄
(
もうろく
)
したことを云いなすっては困るよ、それだからお前が
皆
(
みん
)
な
彼様
(
あん
)
な道楽者にしたのだ、チビ/\私に隠して遊びの金までお前が遣んなすったのだ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「決して伯父さんに逆っちゃいけませんよ。もともと変人なのに
老耄
(
もうろく
)
して
愚
(
ぐ
)
に帰ってるから直ぐ気に掛けなさる。もうお前は行かない方がいいよ。今休んでいられるから、お前は外へ行ってお遊び、起きると又うるさいから」
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
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近頃は少し
老耄
(
もうろく
)
して店の方はあまり構わないが、根が忠義
一途
(
いちず
)
の男で、又左衛門を自分の子のように思っている。
銭形平次捕物控:041 三千両異変
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“老耄”の意味
《名詞》
老耄(ろうもう)
老いぼれること。また、そのような人。
(出典:Wiktionary)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
耄
漢検1級
部首:⽼
10画
“老耄”で始まる語句
老耄奴
老耄婆