老禰宜ろうねぎ)” の例文
老禰宜ろうねぎが聞き違えたのか、この僧正どのが早のみ込みしたのか——これはしたり、といわんばかりな顔をしてみせる。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老禰宜ろうねぎの太鼓うちる祭かな
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
武敏は、用意の願文をおさめて、神前の拝を終り、そして参道の方へ退がりかけると、送迎に立っていた神人のうちの老禰宜ろうねぎが、おそるおそる彼へ告げた。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昼寝でもしていたらしい老禰宜ろうねぎが、ゆったりと出て来て
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、少し耳の遠い老禰宜ろうねぎが、先に立って、導いてゆく。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)