“老猾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやぢ50.0%
ろうかい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで今の『美人びじクリイム』、これもその手にかかつたので、もとは貧乏士族の娘で堅気であつたのだが、老猾おやぢこの娘を見ると食指大いに動いた訳で
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
これはよしんば奴の胸中が見え透いてゐたからとて、勢ひことわりかねる人情だらう。今から六年ばかり前の事で、娘が十九の年老猾おやぢは六十ばかりの禿顱はげあたまの事だから、まさかに色気とは想はんわね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
第一、ちょっと男振りこそ踏めますが、あの病弱そうな蒼い男が、老猾ろうかいな御用聞どもを、手玉に取るような離れ業が出来ようはずはありません。