“置賜（おきたま）” の例文

置賜（おきたま）郡には小国郷（おぐにごう）のような、めったに旅人も行かない部落もあって、従って百姓の持ち物にも色々変ったものがあります。

手仕事の日本 (新字新仮名) ／ 柳宗悦(著)

羽前置賜（おきたま）で「にぞ」と呼ぶ帽子があるが、これは「にの」の転訛（てんか）ではないだろうか。「にの」は「みの」の通音である。

蓑のこと (新字新仮名) ／ 柳宗悦(著)

米沢（よねざわ）を中心とした置賜（おきたま）の文化と、山形（やまがた）を中心とした村山（むらやま）の文化と、鶴岡（つるおか）や酒田（さかた）を中心とした庄内（しょうない）の文化と、この三つの異る地域がそれぞれに栄えたために

手仕事の日本 (新字新仮名) ／ 柳宗悦(著)

“置賜（置賜地方）”の解説

置賜地方（おきたまちほう・おいたまちほう）は、日本の山形県の内陸部南部を指す地方名である。大観的に「おきたま」「おいたま」どちらの発音も同義として解釈されるが、「おきたま」の方が古い語である。これは日本語発音上でのイ音便と呼ばれる変遷の一例で、埼玉（さきたま→さいたま）、大分（碩田：おおきた→おおいた）なども同様の例である。一例として観光協会やJAは「おきたま」を、駅名や置賜紬は「おいたま」を使用している。
置賜地方には、南東部の米沢市を中心とした米沢都市圏、それに北接する南陽市を中心とした南陽都市圏、両者の西に接する長井市を中心とした長井都市圏'の3つの都市圏が認められる。
(出典:Wikipedia)

置	常用漢字 小４ 部首:⽹ 13画
賜	常用漢字 中学 部首:⾙ 15画