織糸おりいと)” の例文
すみのほうには、火ばさみと、木べらがあり、紡車つむぎぐるまは、腰かけの上にあがっています。窓の上の棚には、あさと、ふたかせの織糸おりいとと、ロウソクと、一たばのマッチがおいてあります。
家々で木綿機もめんばたを織っていたので、その織糸おりいとはしの方の、もうどうしても布に織れない部分、ふつうにキリシネともハタシの糸ともいって、三、四寸は切ってのけるものをもらい集めて
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)