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縹致
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きりょう
ふりがな文庫
“
縹致
(
きりょう
)” の例文
およしよ、からかうのは。私のようなこんな気の利かないお多福でなしに、
縹致
(
きりょう
)
なら気立てなら、どこへ出しても恥かしくないというのを
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
どうせ
縹致
(
きりょう
)
なんぞに望みのあるわけアねえんだがね。……その点は我慢するとしても、
彼奴
(
やつ
)
には気働きというものがちっともありゃしねえ。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
私は別に
縹致
(
きりょう
)
といっては、そりゃよくないけれど、十七八から二十ごろまでは皮膚の細かい——お湯などに行って鏡の処に行って自分でもどうしてこう色が白いだろうと
雪の日
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
お勢さん位の年
恰好
(
かっこう
)
でこんなに
縹致
(
きりょう
)
がよくッて見ると、学問や何かは
其方退
(
そっちの
)
けで是非色狂いとか何とか
碌
(
ろく
)
な真似はしたがらぬものだけれども、お勢さんはさすがは叔母さんの仕込みだけ有ッて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
あの通り
縹致
(
きりょう
)
はいいし、それに読み書きが好きで、しょっちゅう新聞や小説本ばかり
覗
(
のぞ
)
いてるような風だから、幾らか気位が高くなってるんでしょう
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
▼ もっと見る
新吉はちょっといい
縹致
(
きりょう
)
である。
面長
(
おもなが
)
の色白で、鼻筋の通った、口元の優しい男である。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「ほほほ、阿母さんもあまりそれは、安く自分で落し過ぎますよ。可哀そうにお仙ちゃんは、
縹致
(
きりょう
)
だって気立てだってあの通り申し分ないんですもの、そりゃ行こうとなさりゃどんなところへでも……」
深川女房
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
縹
漢検1級
部首:⽷
17画
致
常用漢字
中学
部首:⾄
10画
“縹”で始まる語句
縹緻
縹渺
縹
縹緲
縹色
縹雲
縹茫
縹眇
縹渺性
縹緻佳