ウイ)” の例文
館駅コアンイチエ街に出た。ウイへ曲る角にきた。山崎の右の手は、前後左右に眼をやったかと思うと、大褂児タアコアルのポケットに行った。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
太馬路タマルから、拒馬や、鉄条網が、頑張っていない、ウイへ出て、七馬路マル永緌門インスイメンの方面に曲り、日本軍の警備区域でもなく、南軍が散在している区域でもない、その中間の線を選んで迂廻した。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
ウイへさしかゝると、俥夫は、おじけづいて、しりごみした。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)