“大褂児”の読み方と例文
読み方割合
タアコアル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔と頭を黒い布で包み、大きな袋のような大褂児タアコアルに身をかくしている。それは、どこでもかまわず、めちゃくちゃだった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
びっこの中津は、山東軍の綿服を、大褂児タアコアルに着かえた。彼は城内を出た。そして、張宗昌の落ちのびる列車に乗らず、商埠地にとゞまっていた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
館駅コアンイチエ街に出た。ウイへ曲る角にきた。山崎の右の手は、前後左右に眼をやったかと思うと、大褂児タアコアルのポケットに行った。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)