“緑軒”の読み方と例文
読み方割合
みどりけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
槙真三が、旅館兼料理屋の、この郊外の緑軒みどりけんを志して、便宜で電車を下りた時は、真夏だと言うのに、もう四辺あたり寂寞ひっそりしていたのであった。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ここの電話じゃ急のことにはらちがあかないから、わたしお隣の緑軒みどりけんでかけてきましたわ」お絹はそう言って、鼻頭はながしらににじみでた汗をふいていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)