綴目とじめ)” の例文
庭の木立の隙を潜り泉水へ落ちるかけいの水を黄金色に染め上げてカッと縁までしていたが、そのすがすがしい光の中へ、つと紅巾を差し出すと綴目とじめの糸をブツリと切り
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「うつしたのは、いいところのお嬢様なんですが、特にお頼みして書いていただきました、そのはつおろしをこちら様に読んでいただきたいものでございますから、まだ綴目とじめ折らずでございます」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)