続紀しょっき)” の例文
深き信仰を抱かせらるるに至った様々の要因を、私は続紀しょっきにあらわれた時代の相にふれつつ推察申し上げようと思うのである。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
のみならず仏教美術が上代人の心を捉えた記録は、『続紀しょっき』の内にも随処に見いだされる。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
加うるに天平四年から六年にかけては諸国が飢饉ききんに襲われ、百姓の労苦甚しく、その上地震も屡々しばしば起きて寺社家屋の倒壊したことが続紀しょっきにみられる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
氏はこの諸道十五束を『続紀しょっき』慶雲三年九月の「遣使七道、始定田租法、町十五束」から判定せられたらしい。吉田東伍よしだとうご氏(倒叙日本史、巻九、二七一ページ以下)の解はそうでない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
唐文明の流入は、その頃として最高の医術をもたらしたことは書紀続紀しょっきにも明らかである。たとい医術がどれほど発達しても、生命の不安は去らぬ、死の到来は必至である。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)