絵日傘えひがさ)” の例文
玉虫色たまむしいろの服をきた美しい女が、片手かたて絵日傘えひがさを持ち、すらりとした足をしずかにすべらせようとしています。二じょうもあろうと思われる高いところです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
絵日傘えひがさをさした田舎いなかくさいドイツ人夫婦が恐ろしくおおぜいの子供をつれて谷を見おろしていた。
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
椿子つばきこ絵日傘えひがさもたせやるべきか
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)