トップ
>
給仕
>
ギャルソン
ふりがな文庫
“
給仕
(
ギャルソン
)” の例文
若い
給仕
(
ギャルソン
)
たちが高くささげた大盆をたくみに肱であやつりながら、絶えず動いて、雑沓している客たちの前へ、盃を、コーヒーの茶碗をくばり
道標
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
給仕
(
ギャルソン
)
がやってきて、みなが迷惑しているから窓をしめさせてくれというと、ママ薯は噛みつくような調子で、ユウ・シャラップと怒鳴りつけておいて
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ボア公園で馬車を乗り棄て、やがて或るレストオランへ入って空席をさがしていると、
給仕
(
ギャルソン
)
がやって来て
孤独
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
給仕
(
ギャルソン
)
がブリオーシュ(パン菓子)を籠に積み直してテーブルに
腹匍
(
はらば
)
いになって拭く。往来の人影も一層濃くなって酒に
寛
(
くつろ
)
げられた笑い声が午後の日射しのなかに爆発する。
巴里祭
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
何か御用で
(
ムッシュウ・エダアム
)
?」と、うやうやしく一斉にお辞儀をした。狐につままれたような顔をして
給仕
(
ギャルソン
)
の大群を見廻していたコン吉は、おろおろと舌をもつらせながら
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
給仕
(
ギャルソン
)
には足が無いのか、空を踏むような軽い動作だ。銀器も慎しんでその重量を隠している。
食魔に贈る
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「あら、いやよ!
給仕
(
ギャルソン
)
。これではあまり
生焼
(
セニャン
)
過ぎるわ。もう少しよく火を通して来てちょうだい」
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
給仕は自然いじける。今夜聴き得た情況はわずかに料理場で
鵞鳥
(
がちょう
)
料理を特別に成績よく作ったという報告に過ぎなかった。これなら
給仕
(
ギャルソン
)
もマネージャアに聞えて差支えない。大きな声でいえる。
食魔に贈る
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これは! と、あきれて、声もなく顔を見合わしている二人のそばへ、四方八方から駆け寄って来たのは、空色の家令服に白い長靴下をはいたカジノの
給仕
(
ギャルソン
)
達、およそ二十人あまり
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
給仕
(
ギャルソン
)
がキャンヴァスの袋に入った救命具を頭の上の網棚へ載っけてあるく。すごいことになった。フォークストンの海岸までまだ二十分もある。ここでボチャンと落ちたら
鱶
(
ふか
)
の餌食だ。
だいこん
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「なんですか? 別に用事はありません」と、いうと、
給仕
(
ギャルソン
)
たちは声をそろえて
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“給仕”の意味
《名詞》
給仕(きゅうじ)
食事の場で飲食の世話をすること。その人。
(古)会社などで雑用をする人。
(出典:Wiktionary)
“給仕”の解説
給仕(きゅうじ)は、食事時にそばに控えて、飲食物をテーブルに出すなど飲食の世話をすることである。また、給仕人(給仕をする人)のことも給仕と呼ぶ。
飲食店では従業員(ウェイター等)が、家庭などでは使用人がおこなう。
広義には、食事に限らず、雑用を任されることを意味する。
(出典:Wikipedia)
給
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“給仕”で始まる語句
給仕人
給仕女
給仕頭
給仕服
給仕男
給仕君
給仕役
給仕盆
給仕長
給仕人共