小田原陣が終つて京都に帰つた頃はいつぱしの茶の湯好きで、利久や紹巴などゝ往来し、その晩年は唯一の趣味の如き耽溺ぶりですらあつた。
紹巴という茶人は、海辺の野花と漁家の形をした青銅の香炉に配するに、海岸のさびしい美しさを歌った和歌をもってした。その客人の一人は、その全配合の中に晩秋の微風を感じたとしるしている。
「久しく紹巴のはなしを聞かないな。ここへよべ」
すき返せ草も花咲く小田の原 紹巴
“紹巴(里村紹巴)”の解説
里村 紹巴(さとむら じょうは、大永5年〈1525年〉- 慶長7年4月12日〈1602年6月2日〉)は、戦国時代の連歌師。里村姓は後世の呼称であり、本姓は松井氏ともいわれる。号は臨江斎・宝珠庵。奈良の生れ。長男に里村玄仍、次男に里村玄仲、娘婿に里村昌叱。
(出典:Wikipedia)
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