きづな)” の例文
我先に朽つべき肉の中にありて汝を愛せる如く今きづなを離れて汝を愛す、此故に止まらむ、されど汝の行くは何の爲ぞや。 八八—九〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝はこの後唯一者ひとりにて我等の上なる魂を歎かしむるかの年へし妖女を見しや、人いかにしてこれがきづなを斷つかを見しや 五八—六〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
今や汝あやしみ、あやしみてしかして物言はず、されどさとき思ひに汝のめらるゝ強ききづなを我汝の爲に解くべし 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そは耳をとゞむる能力ちからは魂を全くむる能力ちからと異なる、後者はそのさまつながるゝに等しく前者にはきづななし 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たとひきづななきことばをもちゐ、またしば/\かたるとも、此時わが見し血と傷とを誰かはおちなく陳べうべき 一—三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)