素足はだし)” の例文
しつきりなしの人の乘降のりおり、よくも間違が起らぬものと不思議に堪へなかつた。電車に一町乘るよりは、山路を三里素足はだしで歩いた方が遙かしだ。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「一番最後の人は、落語の『茶の湯』だの『本膳』のように、このひじはどこへ持って行くんです、というのですか。それとも湯屋番みたいに素足はだしで帰しますか」
江戸前の釣り (新字新仮名) / 三遊亭金馬(著)