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紙切
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かみきれ
ふりがな文庫
“
紙切
(
かみきれ
)” の例文
良寛さんも、この頃では齢をとつて、忘れつぽくなつたので、忘れないやうに、持物を
紙切
(
かみきれ
)
に記しておいた。それには、おほよそかう書いてあつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
辰男はそれ等を本箱に收めて、
紙切
(
かみきれ
)
一つ置かれてゐないテーブルの前に腰を掛けた。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
その男はさっと眼のくらむような強い電灯の光を二人の少女に
浴
(
あび
)
せかけて、長い間彼女たちの蒼白い顔を眺めていたが、実に悠々と
落
(
おち
)
つき払って、帽子をかぶり、
紙切
(
かみきれ
)
と二本の藁くずとを拾い
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
私の眼の前で風呂敷を解くと中味は杉折りを
奉書
(
ほうしょ
)
に包んだもので黒の水引がかかっていて、その上に四角張った字で「妙音院高誉靖安居士……七回忌」と書いた一寸幅位の
紙切
(
かみきれ
)
が置いてあった。
あやかしの鼓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
怪
(
あや
)
しい
紙切
(
かみきれ
)
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“紙切(
切紙
)”の解説
切紙(きりがみ)とは、主に剣術の階級 (他は紙切、目録、免許)の中の一つ。基本的技術を習得した証として師匠が弟子に与える物。名前の通り紙製の伝授書である。
(出典:Wikipedia)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“紙切”で始まる語句
紙切小刀
紙切刀