納蘇利なそり)” の例文
南御殿の横まで端は及んでいたから、紫夫人のほうでも若い女房などは見物していた。「打毬楽だきゅうらく」「納蘇利なそり」などの奏楽がある上に、右も左も勝つたびに歓呼に代えて楽声をあげた。
源氏物語:25 蛍 (新字新仮名) / 紫式部(著)
『舞楽要録』によると、舞楽の最盛期であった藤原時代後半の数多い舞楽演奏は、二三の例外を除いてほとんど皆林邑楽の陵王(左)納蘇利なそり(右)をプログラムの最後に置いている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)