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紊
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ほつ
ふりがな文庫
“
紊
(
ほつ
)” の例文
劇
(
はげ
)
しい格闘が、
直
(
じき
)
に二人のあいだに初まった。小野田が力づよい手を
弛
(
ゆる
)
めたときには、彼女の
鬢
(
びん
)
がばらばらに
紊
(
ほつ
)
れていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
頬が寒い風に
逢
(
あ
)
って来たので
紅味
(
あかみ
)
を差して、
湿
(
うる
)
みを持った目が美しく輝いた。が、どことなく恐怖を帯びている。唇の色も
淡
(
うす
)
く、
紊
(
ほつ
)
れ毛もそそけていた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お客の
馴染
(
なじみ
)
もできて、出先の顔も立てなければならないはめにも陥り、わざとコップ酒など引っかけ、
鬢
(
びん
)
の毛も
紊
(
ほつ
)
れたままに、ふらふらして夜おそく帰って来ることもあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
女は
鬢
(
びん
)
の
紊
(
ほつ
)
れ毛を
掻
(
か
)
き揚げながら振り顧った。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
紊
漢検1級
部首:⽷
10画
“紊”を含む語句
紊乱
紊亂
紊政
朝憲紊乱
綱紀紊乱
風紀紊乱