“紅霓”の読み方と例文
読み方割合
こうげい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爛酔の客が、またもかく言ってうなり出した。その気配を見ると、部屋の真中に大の字になって、いい気持に紅霓こうげいを吹いているらしい。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「右旋して、日輪の魏々として照映する如く、色相金色にして、紅霓こうげい、雷閃の如し。南無、延命、息災の呪法を成就せしめ給え——香気如何」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
仰向けになったまま、紅霓こうげいを吹いては囈語たわごとを吐いている。その囈語を小耳にとめてよく聞き、それから改めて、この室内をとくと見定めて、村正どんは相当、思い当るところがありました。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)