“糸薄”の読み方と例文
読み方割合
いとすすき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、濡縁なりで、じかに障子を、その細目にあけた処へ、裾がこぼれて、袖垣そでがき糸薄いとすすきにかかるばかり、四畳半一杯の古蚊帳ふるがやである。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
の棟の糸薄いとすすきも畑の畔の枝豆も、風に吹かれて揺れるものといえば、なにもかも、みな思いありげに見えるのではないかなどと考えていたそうな。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)